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コンサルタントに転職するには?未経験者に必要なスキル・経験と選考対策

コンサルタントに転職するには?未経験者に必要なスキル・経験と選考対策

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2024.10.11

    選考対策

コンサルタントへ転職するためには、複雑な課題の本質をとらえる論理的思考力や、クライアントを巻き込み変革を推進するコミュニケーション力などが必要です。未経験者にとっては高い壁に感じられるかもしれませんが、事業会社等で培った専門性や成功実績を武器に、転職を成功させるケースも増えています。

本記事では、コンサル転職の難易度や未経験からコンサル業界に挑戦できる理由、コンサル転職に成功する人の特徴、厳しい選考を突破するための対策を解説します。

コンサル転職のリアルな難易度

コンサルへの転職を目指す上で、まずはその難易度を正しく認識しておく必要があります。ここでは、未経験者と経験者、それぞれの立場から見た転職難易度を解説します。

未経験者の場合

コンサルティング業務の経験がない候補者にとって、転職難易度は非常に高いと言えます。

実際のプロジェクト現場では、未経験者であっても入社後すぐに即戦力として質の高いアウトプットを求められます。そのため、土台となる高度な論理的思考力や課題解決能力がなければ、業務についていくこと自体が困難です。選考の場では、コンサルティング経験がない分、論理的思考力や課題解決能力といったコンサルタントとしての素養やポテンシャルがあることをアピールしなければなりません。

また、コンサル業界は業界を問わず優秀な候補者が数多く応募するため、激しい競争を勝ち抜く必要があります。外資系投資銀行や商社、官公庁など、多様なバックグラウンドを持つハイレベルな人材と同じ土俵で戦うことになるため、目立った職歴や学歴、アピールポイントがなければ内定獲得は難しくなるでしょう。

ポテンシャル採用の目安は一般的に30代前半までとされ、年齢が上がるほど難易度も高まる傾向があります。年齢が上がるにつれファームからの期待値も高くなるため、30代半ば以降の未経験者は、特定の業界や業務に関する深い専門性など、ポテンシャル以外の明確な付加価値を示す必要があるでしょう。

詳しくは、コンサル業界への転職に詳しい弊社コンサルタントが出演している、以下の動画もご確認ください。

経験者の場合

コンサルティングファームから転職する場合などは即戦力として高いレベルでの貢献が期待されるため、経験者であっても、内定獲得は容易ではありません。

経験者の場合は、即戦力として活躍できるかがシビアに評価されます。特に、自身の専門性(インダストリーやソリューション)が、応募先ファームの強化したい領域と合致しているかというマッチングの精度が重要です。例えば、金融業界のDX支援を強化するために採用を行っているファームでは、金融機関向けのプロジェクト経験や最新のフィンテックに関する知見を持つ人材が高く評価される傾向にあります。

また、面接での対話を通じて、ファームごとの文化や価値観に順応できるかという点も厳しく評価されます。

マネージャー以上のポジションでは、優れた課題解決能力に加えて、クライアントから新たな案件を獲得する営業力や、チームを率いて成果を出すチームマネジメント能力も必要です。過去のプロジェクトでどのような役割を果たし、チームやクライアントにどう貢献したのか、具体的な実績を説明できるようにしておく必要があります。

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未経験でもコンサルへの転職は可能!4つの理由を解説

難易度が極めて高いコンサル転職ですが、未経験者にも門戸が広がりつつあります。

DX需要の急増に伴うIT人材の不足

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要の急増に対し、コンサルティング業界全体でIT領域を担える人材が不足していることも、未経験者に門戸を広げている一因です。

事業会社でシステム開発・導入経験を持つIT人材や、データ分析・AIなどの専門家は、コンサル業界で即戦力として高く評価される傾向があります。技術的な知見を活かし、より上流のIT戦略やビジネス変革に携わりたいエンジニアなどにとって、大きなチャンスが生まれている状況です。自らの手でシステムを構築してきた経験は、クライアントが抱える技術的な課題をリアルに理解し、地に足の着いた提案を行う上で強力な武器となるでしょう。

ポテンシャルの高い若手人材への需要

コンサルティングの領域が拡大し、戦略の策定だけでなく、その戦略を現場に落とし込み、成果が出るまで伴走する実行支援まで手掛けるプロジェクトが増えました。これにより、クライアントと密にコミュニケーションを取りながら、地道な作業も厭わずプロジェクトを推進できる若手人材の需要が高まっています。

特に第二新卒をはじめとする20代の候補者は、新しい知識・スキルを素早く吸収する学習能力の高さや柔軟性が高く評価される傾向にあります。独自のメソッドやフィロソフィーを早期にインプットし、自社のカルチャーにフィットした人材を育成したいと考えているファームにとっては、特定の企業文化に深く染まっていないという点も魅力的です。

プロジェクトの付加価値を高める多様な専門性への期待

プロジェクトの付加価値を高めるために、多様な専門性が求められるようになったことも、未経験者採用が活発化している背景にあります。

画一的なフレームワークを当てはめるだけでは解決できない問題が増え、特定の領域に関する深い知見がプロジェクトの成否を分けるケースも少なくありません。

例えば、金融、製造、医療、エネルギーといった特定の業界に関する深い業務知識は、プロジェクトに高い付加価値をもたらします。業界特有の規制や商習慣を理解している人材は、より解像度の高い現状分析と、実現可能性の高い戦略立案が可能です。

また、人事、財務、マーケティングなど、特定職種のプロフェッショナルがコンサルタントに転身するケースも増えつつあります。事業会社で培った現場感覚や専門知識は、クライアントの悩みに寄り添い、信頼関係を構築する上でも有利に働くでしょう。

未経験者を早期戦力化する充実した研修体制

多くのコンサルティングファームでは、未経験者でも早期に活躍できるよう、手厚い研修・育成プログラムが用意されています。優秀な人材を獲得し、一日でも早く一流のコンサルタントに育て上げることが、ファーム自身の競争力に直結するからです。

入社後には数週間から数カ月にわたる集合研修が実施され、コンサルタントとしての基礎(ロジカルシンキング、資料作成、リサーチ手法など)を体系的に学べます。

プロジェクト配属後も、OJT(On-the-Job Training)やメンター制度を通じて、実践的なスキルを習得する機会が豊富に用意されています。経験豊富な先輩コンサルタントから日々の業務を通じてフィードバックを受け、自身の強みや課題を認識しながら成長していける環境が整っているのです。

未経験からコンサル転職に成功した事例

未経験からコンサルへの転職の成功事例として、タイグロンパートナーズが支援した主な転職成功者の声を年代別で紹介します。

その他の転職成功者の声は、転職成功事例一覧を参考にしてください。

20代:医療系メーカー・事業企画(年収:600万円)

→転職先:日系大手シンクタンク・コンサルタント(年収:800万円)

■転職成功者からのメッセージ:

求人情報だけを送ってくる転職エージェントは多くいましたが、返事をすると、「早くレジュメを送って欲しい」という返事ばかり。自分の将来、キャリアの方向性について相談できる転職エージェントがいませんでした。そんな中、興味のあったシンクタンクとの強いパイプもあり、なおかつ親身になって対応いただける転職エージェントの方に出会い本当に良かったです。

他社でも複数内定をいただきましたが、シンクタンク一本にするという決断ができたのもこちらの転職エージェントのおかげです。実現したいキャリアを築くことができました。

30代:機械系メーカー・機械設計エンジニア(年収:550万円)

→転職先:大手コンサルティングファーム・シニアコンサルタント(年収:900万円)

■転職成功者からのメッセージ:

転職活動を始めて間もなく、多くの転職エージェントからお声がけがありました。その中で、私の可能性について、多角的に考えていただき、異なる視点から、様々なポジションをご提案いただきました。

適性検査の情報や、面接前の徹底した面接対策により、自信を高めることができ、第一希望の企業から内定をいただくことができました。応募先企業の社内の雰囲気や業務内容にも精通されており、他の転職エージェントでは入手できなかった情報を入手し、円滑に選考を進めることができました。最後まで、あきらめずに伴走いただいたことで、大幅に年収も上げることができました。

40代:日系大手航空会社・経営企画職(年収:1,000万円)

→転職先:日系大手コンサルティングファームエキスパート職(年収:1,500万円)

■転職成功者からのメッセージ:

社内異動も見えてきた時期であり、残る会社人生をイメージする中で事業会社一筋のキャリアに不安を感じ、転職活動を開始しました。

業界研究を進め、意中の企業はほぼ1社に絞られる中で、数多くの転職エージェントからオファーを頂戴しました。ほとんどの転職エージェントがネット情報でも得られる範囲での面談内容でしたが、タイグロンパートナーズ様からは行間を読むような実用的なアドバイスがメインであり、ここにお世話になってみようという気にさせられました。

また、担当いただいた方が同年代であったということも大きな安心材料で、気兼ねなく相談をすることができました。おかげさまで年収アップも実現しつつ、第一希望の企業に内定をいただくことができました。

50代:大手タイヤメーカー・ソリューション開発部部長(年収:1,800万円)

→転職先:日系総合コンサルティングファーム・シニアエキスパート(年収:2,800万円)

■転職成功者からのメッセージ:

自動車部品メーカーで長く技術系の仕事をしておりました。新規事業に企画など新しいことに携わる機会があり、さらにフィールドを広げたいと思ったことと、自分の価値を確認したく思い、今の会社に残ることも候補に転職活動を行いました。

希望としては、コンサルまたは新規事業を行うメーカーでした。タイグロンパートナーズ様より、コンサル業界のこと、自分の経験やスキルが活かせることを教えてもらい、かつ自分の理想に近いコンサル会社を紹介いただきました。転職の入り口から後押しまでを行っていただき、納得のいく転職ができました。ありがとうございました。

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未経験からコンサルタントに転職する3つのメリット

厳しい選考を乗り越えてでもコンサルタントを目指す魅力とは何か、キャリアにもたらす具体的なメリットを解説します。

メリット①:圧倒的な成長スピード

コンサルタントになると、多様な業界・テーマのプロジェクトを通じて、常に新しい課題解決に取り組むことが求められます。数カ月単位でクライアントの業界やテーマが変わり、その都度、業界構造やビジネスモデルをゼロから学び直すケースも少なくありません。事業会社で働く場合に比べて圧倒的な経験値を積むことができ、論理的思考力はもちろん、経営層を納得させるための資料作成能力やプレゼンテーション能力といったポータブルスキルが徹底的に鍛えられます。

また、プロジェクトでは、クライアント企業の経営層と直接対話する機会が数多くあります。経営者がどのような視点で物事をとらえ、何を基準に意思決定を下すのかを間近で学ぶことで、視座を高められるでしょう。

さらにファーム内には様々なバックグラウンドを持つ優秀な同僚や上司が在籍しています。ディスカッションや協働を通じて、自身の思考の癖に気付かされたり、新たな分析アプローチを学んだりする機会も多くあります。

メリット②:高水準な報酬体系

コンサルティングファームは、成果が正当に評価され、高い報酬として還元される給与体系が特徴です。

実力主義にもとづいた評価制度が浸透しており、年齢や入社年次に関わらず、パフォーマンス次第でスピーディーな昇進・昇給が期待できます。

一般的なコンサルティングファームの年収目安は以下の通りです。

 役職 年収(目安)
アナリスト 500万円〜700万円
コンサルタント 600万円〜900万円
シニアコンサルタント 800万円~1,000万円
マネージャー 1,000万円〜1,500万円
シニアマネージャー 1,500万円~2,000万円
パートナー 2,000万円〜数億円

多くのファームでは、20代で年収1,000万円を超えることも十分に可能です。

メリット③:多様なキャリアパス

幅広い経験を積むことで、多様なキャリアパスにつながる点もコンサル転職のメリットです。

社内でのキャリアアップ

多くのコンサルティングファームでは役職が設定されており、実力と成果に応じてステップアップしていくことが可能です。一般的には、以下のようなものがあります。

  • アナリスト・アソシエイト
  • コンサルタント
  • シニアコンサルタント
  • マネージャー
  • シニアマネージャー・プリンシパル
  • ディレクター
  • パートナー

キャリアパスの選択肢としては、特定のインダストリー(例:製造業、金融)やソリューション(例:DX、SCM、人事)に関する専門性を深掘りし、その分野の第一人者を目指す「スペシャリスト」としての道と、幅広い業界・テーマに対応できる「ジェネラリスト」として多様なプロジェクトを経験し、経営全般の知見を高めていく道があります。コンサルティングファームによっては、両方の要素を組み合わせたキャリア形成も可能です。

社外へのキャリアチェンジ

コンサルティングファームで培ったスキルや経験は、ファーム外の多様なフィールドで高く評価され、「ポストコンサル」などとして新たなキャリアを築く道もあります。

主な選択肢は以下の通りです。

  • 大手事業会社への転職
  • スタートアップ企業へCxOや経営幹部として参画
  • プライベートエクイティ(PE)ファンドやベンチャーキャピタル(VC)などへの転職
  • 他コンサルティングファームへ移籍
  • 独立・起業

なお、上記は一例です。コンサルタントとして得た論理的思考力、課題解決能力、プロジェクトマネジメントスキルといったポータブルスキルは、あらゆるビジネスシーンで活躍するための強力な基盤となるでしょう。

関連記事:ポストコンサルタントの転職事情とは?ネクストキャリアや評価されるスキルなどを詳しく解説

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未経験からコンサルに転職できる人の特徴

どのようなポテンシャルや経験を持つ人が、未経験でもコンサル転職を成功させているのかを解説します。

未経験でコンサルに転職できる年齢

未経験でコンサルに転職する人の年齢は20〜30代が中心ですが、特定領域で高い専門性や実績を持つ場合は、40代以降でも十分に可能性があります。

20代

未経験者でも需要が高く、転職しやすいのは20代です。コンサルの仕事は多様な課題に対処するため、柔軟な思考が求められます。20代は新しい知識やスキルを吸収する能力が高く、変化に対応できる年代です。こういった点から、未経験でもコンサルに転職しやすいといえます。

また、未経験者に対しては、過去の経験よりも未来の成長可能性を評価する傾向があります。コミュニケーション能力や素直さを重視して、未経験者の採用を積極的に行っているコンサルティングファームもあります。

30代

20代と比較すると、30代・業界未経験での転職難易度は上がります。30代の候補者に対しては「即戦力性」が強く求められます。実際のコンサルティング業務の中でも、メンバーをまとめ、プロジェクトのリーダーとしてクライアントへのサービス提供が求められるようになるでしょう。

特に、30代中盤から後半にかけては、過去のプロジェクトでの具体的な役割やその中での成果が重視されます。チームメンバーのほか、様々なステークホルダーと協力していくため、マネージャーの経験も重要になってくるでしょう。

40代以降

40代以降で未経験からコンサル業界に転職するケースとしては、以下のような例があります。

  • 大手企業、大手金融機関などでの事業部長クラス以上の経験者
  • 大手SIerでの大規模ITシステムの開発プロジェクトマネージャー経験者
  • 総合商社での特定領域(自動車、エネルギー、インフラなど)で事業開発リーダー など

40代以降では、CxOアジェンダに対するサービス提供、プロジェクト獲得のための営業活動を求められる傾向が強くあります。特に、各コンサルティングファームで注力しているインダストリー(業界)やアカウント(企業)の在籍経験者などに対して高いニーズがある場合があります。

入社後は即戦力としての活躍が期待され、クライアントの業界・業務に関する専門知識が必須です。また、コンサル業務をうまく進めるために思考力、柔軟性、人間力を求められます。

未経験でのコンサル転職で求められるスキル

未経験コンサル転職を希望する場合、以下のようなスキルをアピールすると採用の可能性が上がります。

論理的思考力(ロジカルシンキング)

コンサルの仕事は本質的にクライアントが抱える問題・課題に対する解決策の提案です。そのため、論理的思考(ロジカルシンキング)は重要なスキルとして歓迎されます。

例えば、あるビジネス課題に直面した場合、まず現状を把握し、課題を抽出し、その原因を特定します。その後、課題解決に向けたアプローチを考え、仮説を立てて検証を行い、戦略策定を行います。この過程では、データ分析や情報の関連性を見極める論理的思考の能力が必要です。

未経験でも、このスキルはトレーニングや実践を通じて習得可能です。第三者からのフィードバックで、論理的思考能力を高めることもできます。未経験コンサル転職の支援実績が豊富な転職エージェントを活用し、選考対策を通じて論理的思考能力を高めるためのアドバイスを受けるのもおすすめです。

コミュニケーション能力

コンサルは、クライアントとの密なコミュニケーションが必要です。クライアントのニーズや期待を理解するための傾聴力や、自分の考えを明確に説明するプレゼンテーション能力も求められます。

ITに関するスキル

DX/ITコンサルを目指す場合、クラウド技術(AWS、Azure、GCPなど)の知識、データ分析スキル(SQL、Python、Rなどを用いた統計解析や可視化)、AI・機械学習の基礎とビジネス応用、主要なERPパッケージ(SAP、Oracleなど)の導入・運用ノウハウ、そしてサイバーセキュリティなどに関する理解が不可欠です。

戦略系/総合系コンサルティングファームにおいても、テクノロジーがビジネス戦略と密接に関わるため、非IT専門のコンサルタントでも一定レベルのITリテラシーは必須となります。プログラミング経験自体は必ずしも必須ではありませんが、システム開発の要点やデータ処理の考え方を理解していると、プロジェクト推進において有利に働くでしょう。

PMP(Project Management Professional)、ITストラテジスト、各種クラウド認定資格などは、専門性を示す上で有効であり、取得が推奨される場合もあります。また、生成AIやメタバースといった最新ITトレンドを常にキャッチアップし、ビジネスへの応用可能性を探求する姿勢も重要です。

財務・会計に関する知識

コンサルとして、財務や会計の基本的な知識も重要です。クライアントの経営状況を把握するためには、財務諸表を理解し、予算管理やコスト分析を行う能力が求められます。収益性を評価し、ビジネスの数字を読み解く力は、戦略的な提案を行う上で非常に重要です。さらに、経済指標や市場動向の情報収集を行うことで、より効果的なアドバイスを提供できます。

英語力

海外進出などグローバル案件のプロジェクトも多くあります。プロジェクトによっては、海外出張や駐在での業務も考えられますので、ビジネス英語が重要なスキルとなります。特に外資系コンサルでは、高い英語力を入社条件としているケースが少なくありません。

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未経験でのコンサル転職で求められる経験

コンサル未経験者であっても、これまでのキャリアで培ってきた特定業界の専門性は、転職活動において強力なアピールポイントとなり得ます。ファームの種類や専門領域によって重視される経験は異なりますが、自身の強みを的確に伝えることが大切です。

戦略系コンサルティングファームで活かせる経験

戦略系コンサルティングファームでは、主に以下のような経験が高く評価される傾向にあります。

  • 経営アジェンダにおける課題解決の実績、チームマネジメント経験
  • 大規模かつ複雑なプロジェクトマネジメント経験
  • 多様なステークホルダーを巻き込んだプロジェクト成功実績

これらの経験は、複雑な経営課題に対し、論理的な分析と構造的なアプローチで本質を見抜き、具体的な解決策を策定・実行していく戦略コンサルタントの業務と親和性が高いためです。

特に、前例のない問題に取り組んだ経験、多様なステークホルダーを巻き込みながら期限内に成果を出したプロジェクト推進力、そしてチームを率いて目標を達成したリーダーシップは、即戦力としてのポテンシャルを示す上で極めて重要となります。

総合系コンサルティングファームで活かせる経験

総合系コンサルティングファームは、戦略から実行支援まで幅広いサービスを提供しており、事業会社での実務経験を活かせる場面が多くあります。

  • 特定業界に関する深い知見(金融、製造、製薬など)
  • 特定業務領域での専門性(会計、人事、マーケティングなど)
  • 業務改善・業務効率化プロジェクトの経験
  • 法人顧客との折衝・関係構築経験

コンサルティングファームは、クライアントの業界や業務内容を深く理解した上で、具体的な改善策を提案・実行することが求められるため、特定分野での深い知見は即戦力として高く評価されます。

IT系コンサルティングファームで活かせる経験

DXの潮流を背景に、ITコンサルタントの需要は非常に高まっています。特に以下のような経験は大きなアドバンテージとなるでしょう。

  • システム開発における上流工程の経験(要件定義、基本設計など)
  • ITプロジェクトのマネジメント経験(PM、PMO)
  • 特定の技術領域に関する専門知識(ERP、クラウド、セキュリティなど)

事業会社のIT部門やSIerなどで培ったこれらの経験は、企業のIT戦略立案やシステム導入プロジェクトをリードする上で不可欠なスキルです。

専門特化型コンサルティングファームで活かせる経験

特定の機能(ファンクション)や領域に特化したファームでは、極めて高い専門性が求められます。

  • 財務・会計系(FAS):M&A、事業再生、企業価値評価などの経験。公認会計士や投資銀行出身者などが候補者に該当する。
  • 人事・組織系:人事制度設計、組織開発、人材育成プログラムの策定・実行経験。事業会社の人事部門での経験が活かせる。
  • サプライチェーン系:需要予測、在庫管理、物流網の最適化といったプロジェクト経験。メーカーや商社での実務経験が評価される。

自身のキャリアで培ってきた専門性を客観的に分析し、どの領域で価値を発揮できるのかを明確にすることが転職を成功させるためには重要です。

未経験コンサルに必要な資質

コンサルタントとして成功するためには、スキルや経験以上に、仕事に取り組む姿勢やマインドセットが重要です。

まず何より肝心なのは、自己成長よりもクライアント企業の成長・課題解決に貢献したいという思いです。その上で、未知の領域にも臆せず挑戦する知的好奇心や学習意欲、深夜までの作業にも耐えうる精神的・肉体的なタフさ、高い当事者意識と結果へのコミットメントといった素養を備えていれば、未経験からでもコンサルタントとして大きく成長できるでしょう。

一方で、指示待ちの傾向がある人や常に唯一の正解を求める思考パターンから抜け出せない人は、コンサルティングの現場で壁に突き当たる可能性があります。また、他者からの厳しいフィードバックに耐えられない人やワークライフバランスを最優先する人も、ミスマッチを感じやすいでしょう。

コンサルタントは決して楽な仕事ではないため、厳しい環境でも力が発揮できるか、自己分析の段階で見極めておくことが重要です。

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未経験からコンサルに転職するための選考対策


未経験からコンサル業界への転職を成功させるためには、選考プロセスの各段階における効果的な対策を事前に理解し、準備しておくことが不可欠です。ここでは、コンサル業界への転職を成功させるためのポイントを解説します。

情報収集

コンサル転職を目指すにあたっては、まず徹底した情報収集から始めましょう。戦略系・総合系・IT系といったファームの種類ごとの違いを理解した上で、各社が手がけるプロジェクト領域、強み・カルチャーなどを調査します。公式サイトのプロジェクト事例や出版物、現役社員のインタビュー記事などを読み込み、そのファームがどのような価値観を掲げ、どのような領域で社会に貢献しようとしているのかを理解しましょう。

可能であれば、現役コンサルタントとの接点を持つことをおすすめします。OB・OG訪問や転職エージェントが主催するイベント、SNSなどを活用し、現場のリアルな情報を得ることは、志望動機を練り上げる上で有効です。

以下の記事ではコンサルティングファームの種類や特徴について詳しく解説しています。

関連記事:【簡単】コンサルティング業界とは?ファームの種類・仕事内容を解説

書類選考への対策

中途採用において書類選考は、面接に進むための最初の重要なステップです。応募するコンサルティングファームや職種の特性を深く理解し、自身の経験やスキルがどのようにマッチするのかを明確に示すことが求められます。

職務経歴書

職務経歴書では、単に過去の職務内容を時系列で羅列するのではなく、応募先の企業が求める人物像やスキルセットを意識し、自身の経験を戦略的にアピールすることが重要です。まず、職務経歴書の冒頭には、これまでのキャリア概要と自身の強みを簡潔にまとめ、採用担当者が「会ってみたい」と感じるような魅力的な内容を記載しましょう。

担当した業務内容に加え、そこから得られた成果を具体的な数値を用いて示すことで説得力を高めます。特に、論理的思考力や問題解決能力をアピールするためには、成果に至った背景、自身が設定した課題、具体的な取り組み(プロセスやアプローチ)、そしてその結果というストーリーで記述することが効果的です。

応募するポジションで求められる経験やスキルと自身の経験を関連付け、得意分野として明確に示しましょう。箇条書きや具体的なエピソードを適度に用いることで、内容の理解を助け、採用担当者の興味を引くことができます。

自己PR

自己PRは、自身の強みやコンサルとしての適性、そして入社意欲を補足的にアピールします。職務経歴の内容と重複しすぎないよう注意しつつ、なぜコンサルを目指すのか、そしてなぜその中でも自身が志望する企業なのか、その熱意と論理的な根拠を明確に示しましょう。

具体的には、これまでの経験で培ってきたスキル(例:問題解決能力、分析力、コミュニケーション能力、リーダーシップなど)が、コンサルとしてどのように活かせるのか、具体的なエピソードを交えて説明します。

志望動機

志望動機は、具体的な経験をもとに、自身がなぜコンサルを志望するのかを明確に示し、論理的に構築することが重要です。

例文としては以下の通りです。

「前職で新規事業の立ち上げプロジェクトに携わった際、市場分析から戦略立案、実行までを一貫して経験し、多様な課題解決に大きなやりがいを感じました。この経験を通じて、より多角的な視点から企業の成長に貢献できるコンサルタントという職務に強く惹かれました。」

また、よくある失敗例として、抽象的な表現や自分本位の理由を挙げることです。成功する志望動機を書くためには、まず自分の経験を整理し、具体的なエピソードを織り交ぜて伝えることが求められます。

Webテストへの対策

多くのコンサルティングファームが、書類選考の前後でWebテストを実施します。ここで基準点に満たない場合、面接に進むのは難しくなります。

SPIやTG-WEB、玉手箱などファームによって採用されるテスト形式は異なるため、転職エージェントや口コミサイトなどを活用し、情報を集めておきましょう。

非言語分野(計数)のように対策の有無が点数に直結しやすいものもあるため、市販の問題集を最低でも2〜3周は解き、問題のパターンと解法を理解しておきましょう。Webテストは、一問あたりにかけられる時間が非常に短いのが特徴です。本番同様に時間を計りながら練習し、スピード感を養うトレーニングを繰り返してください。

面接対策

コンサルティングファームの面接は、候補者の多面的な能力と適性を見極めるために設計されています。単なる質疑応答だけでなく、特有の選考方法も導入されています。

Web(オンライン)面接の対策

近年、増加傾向にあるWeb(オンライン)面接では、対面とは異なる準備と注意が必要です。まず、安定した通信環境と静かで集中できる場所を確保しましょう。背景には無地の壁やバーチャル背景を設定し、カメラ映り(顔が明るく見える照明、適切なカメラアングル)や音声(クリアに聞こえるマイク設定)も事前に確認します。

使用する面接ツール(Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなど)は事前にインストールし、基本的な操作(ミュート解除、画面共有など)に慣れておくことが推奨されます。オンラインでは表情やリアクションが伝わりにくいため、通常よりやや大きめのジェスチャーや頷きを意識し、カメラ目線で話すことが効果的です。

万が一の通信トラブルに備え、企業の緊急連絡先を控え、代替の連絡手段を準備しておくと安心です。オンライン面接に特化した模擬面接を通じて、これらの点を実践的に練習しておくことが、本番での成功につながります。

コンサルティングファーム特有の面接対策

コンサルティングファームの面接では、候補者の論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力といったコンサルタントとしての基礎能力が多角的に評価されます。これらは、過去の経験に関する深掘り質問や、特に「ケース面接」と呼ばれる実践的な課題解決演習を通じて厳しく見極められます。いわゆる「地頭の良さ」や、未知の課題に対する学習意欲、そして困難な状況を打開するポテンシャルも重要な評価ポイントです。

特に未経験者は、過去の経験からコンサルとしての素養(問題解決への取り組み、リーダーシップ、チームワークなど)を効果的に示すことが求められます。

時にユニークな質問や意図のつかみにくい問いもありますが、慌てず質問の意図を確認し、落ち着いて自身の考えを論理的に述べることが重要です。

逆質問への対策

面接の最後に設けられることが多い「逆質問」の時間は、単に疑問を解消するだけでなく、あなたの企業への関心度、理解度、そして入社意欲をアピールできる貴重な機会です。事前に企業の公式サイトやニュースリリース、業界動向などを徹底的にリサーチし、質の高い質問を複数準備しておきましょう。

評価が上がる逆質問の例としては、企業の具体的な戦略や今後の事業展開、業界の将来展望に対する考え、入社後に期待される役割やキャリアパス、活躍している社員の特徴、企業の強みや課題認識などが挙げられます。

面接官の役職や専門性に合わせて質問内容を調整する配慮も有効です。逆質問を通じて、「この人と一緒に働きたい」と面接官に思わせることができれば、選考を有利に進められるでしょう。

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未経験からのコンサル転職は転職エージェントのサポートを受けよう

未経験からのコンサル転職は、情報収集から書類作成、面接対策まで、やるべきことが多岐にわたります。独力での対策には限界があるため、コンサル転職に実績のある転職エージェントの活用が成功の鍵を握ります。

タイグロンパートナーズは、コンサルティング業界への転職支援で豊富な実績を誇る転職エージェントです。業界に精通した専門性の高いコンサルタントが多く在籍しており、書類添削や面接対策において質の高いサポートが受けられるだけでなく、自分では辿り着けない求人に出会える可能性もあります。

ハイクラス・プロフェッショナル人材に対し、他社とは一線を画す転職・キャリア支援を行っております。未経験からのコンサル転職には、情報収集と戦略的な準備が不可欠です。まずは無料相談でキャリアの可能性を一緒に見つけてみませんか?

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監修コンサルタント


Member Image

野村 光穂 / Nomura Mitsuo


担当職域

  • ・コンサルティングファーム
  • ・ シンクタンク
  • ・ 総合商社
  • ・ 製造
  • ・ ポストコンサル

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PwCコンサルティングへの転職ガイド|難易度・働き方・選考方法を解説

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