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弁護士の転職市場の動向は?転職エージェント利用のメリットも解説

司法改革の影響で弁護士は増加の一途をたどり、近年、働く環境も多様化しています。弁護士の転職市場の動向を踏まえ、転職活動をスムーズにするためのコツをご紹介します。

弁護士の転職市場の動向は?転職エージェント利用のメリットも解説

その母数が増えたことによって弁護士を取り巻く環境は変化し、働き方も多様化しつつあります。 この先も弁護士が増え続けることを考えると、自身の専門性を高めて強みを作るとともに、需要のある職場へと転職することが活躍の秘訣だといえるでしょう。 ここでは、弁護士の転職市場の動向や、転職活動をスムーズに進めるためにすべきことのほか、転職エージェントを利用するメリットや利用に向いている弁護士の特徴について解説します。  

弁護士の転職市場の動向

2000年代前半、国民に「より充実した法的サービスを提供すること」を目的として司法改革が行われました。 改革の主軸となったのは、法曹に関わる人口を増やすための弁護士人口の拡大です。2004年4月には法科大学院が創設され、2011年からは司法試験予備試験も実施されています。司法試験予備試験とは、「法科大学院修了者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定する」ための試験です。 この法科大学院修了者と司法試験予備試験の合格者に司法試験の受験資格を与えたことで、司法試験の合格者は増加しました。日本弁護士連合会「弁護士白書2021年版」によると2000年に1万7,126人だった弁護士の数は、2021年3月31日時点で4万3,206人と急増しています。 結果として、市場規模は変わらないまま弁護士の数だけが増えることになってしまい、地域によっては就職先や転職先が見つからない弁護士が増えているのが現状です。 ひとくちに就職先といっても弁護士の職場は、弁護士法人や法律事務所だけではありません。いま、弁護士の代表的な職場のひとつになりつつあるのが「企業」です。日本組織内弁護士協会(JILA)の「企業内弁護士数の推移(2001年~2022年)」によれば、2001年に66人だった企業内弁護士(組織内弁護士、インハウスロイヤー)の数は2022年には2,965人まで増加し、日弁連の弁護士名簿にもとづく登録弁護士総数の6.7%を占めるまでになりました。およそ15人に1人が組織内弁護士となっている計算です。 企業内弁護士の需要が増えている背景には、企業の社会的責任が問われる問題が相次ぎ、コンプライアンス強化が求められるようになったこと、グローバル化によって国を越えた取引やM&Aが増加したことなどがあると考えられています。増大する法務リスクに迅速かつ的確に対応するため、社内で直接弁護士を雇用する必要性が高まっているのでしょう。 こうした企業の動きに伴い、弁護士側も一般企業を有力なキャリアプランのひとつとして捉えるようになっています。

弁護士が転職活動をスムーズに進めるためにすべきこと

弁護士が増えたといっても、司法試験合格の難易度は非常に高く、決して誰にでも取れる資格ではありません。とはいえ、前述したように、司法試験に合格しても就職先や転職先が見つからない方が数多くいるという現実もあります。 ここからは、弁護士が転職活動をスムーズに進めるために、やるべきことを5つ紹介します。

 転職の目的を明確にする

弁護士が転職活動をスムーズに進めるためには、転職の目的を明確にすることが大切です。なぜなら、応募者の答えによって、採用側は「長期的に活躍できるか」「自社の社風に合うか」といった最も気になる点を見極めることができるからです。 また、転職理由としてよくあるのは「人間関係」や「ワークライフバランス」ですが、そのまま伝えると応募先にネガティブな印象を与えることになりかねません。かといって、曖昧にしてしまうと不信感につながり、採用されてもミスマッチになる可能性が高いでしょう。 転職の目的は過去の経験を踏まえ、「今後、弁護士としてどうしていきたいか」に重点をおいて整理するのがポイントです。  

応募先企業の情報収集を行う

転職活動では、一度に複数社に応募し、並行して選考を受けるのが一般的です。面接対策など、応募の前にしておくべき準備を整えて転職活動に臨んでください。同時期に内定が出た場合、速やかに転職先を絞り込まなくてはなりません。焦って後悔しないよう、応募する前に企業の情報を十分に集めておきましょう。 ただし、あまりに慎重になり過ぎると、応募しようと思ったときには求人が終了していることも考えられます。タイミングの判断も重要です。  

自分のスキルや経験の棚卸をする

応募書類や面接で効果的な自己アピールをするために、また自分に合った応募先をしっかり見極めるために、情報収集と並行してスキルや経験の棚卸を行いましょう。 弁護士の場合、以下に挙げる3つのスキルに注目することをおすすめします。 ・ヒューマンスキル ヒューマンスキルは、他者との良好で円滑な人間関係を築くために必要とされるものです。クライアントや他部署と接することが多い弁護士にとって、「話しかけやすさ」、「話しやすさ」、「話の分かりやすさ」、「信頼感」、「レスポンスの早さ」などにつながるヒューマンスキルは欠かせません。 ・テクニカルスキル 与えられた業務を正確に遂行するための技術や知識をテクニカルスキルといいます。弁護士の場合、担当してきた案件の分野からその専門性をアピールするといいでしょう。即戦力が求められる転職市場では、特に重視される項目です。 ・コンセプチュアルスキル コンセプチュアルスキルは、多様な情報や知識を論理的に整理し、その大枠を捉えて本質を見極める力です。情報を正しく構造化・体系化することで、複雑な課題の核心を容易につかめるようになります。

履歴書・職務経歴書をわかりやすく詳細に書く

まずは、自分の強みや、転職したい理由、転職して成し遂げたいことなどを明確にします。 その上で書類作成の際には、前職だけで通用する用語や略語などを一般的な言葉に置き換えることが大切です。履歴書も職務経歴書も、弁護士の世界を知らない人が見てもわかる平易な表現を心掛けましょう。 また、職務経歴書の業務内容については、できるだけ詳細に書くことが大切です。キャリアを通じてどんな仕事をしてきたのかが一目でわかるようにしてください。特に、ご自身が雇用主に残した付加価値がわかるよう、これまでのキャリアの中での実績が見えるように心がけて書くとよいでしょう。英語を使用する可能性がある場合は、語学スキルの欄にTOEICなど検定試験の点数も記載し、留学経験や海外勤務経験と併せてしっかりアピールします。  

転職エージェントを活用する

仕事をしながら転職活動を行う場合は、プロがサポートしてくれる転職エージェントを利用するとスムーズです。時間がかかりがちな履歴書・職務経歴書の作成にアドバイスをくれたり、面接日程や入社日の調整を代行してくれたりします。  

弁護士の転職で転職エージェントを利用するメリット

弁護士が転職を考えた場合には、転職エージェントの利用が有効です。利用のメリットを具体的に挙げてみましょう。  

1 書類選考や面接の成功率がアップする

弁護士の転職で転職エージェントを利用するメリットとしては、書類選考や面接の成功率がアップするということが挙げられます。転職エージェントは、どうすれば応募先に響く書類になるか、どう答えれば面接官の心情を揺さぶることができるかを熟知しています。これまで書類選考や面接で落ちてしまっていた方も、アドバイスによってコツをつかみ、成功率を上げることができます。

2 非公開求人の紹介を受けることも可能

転職エージェントを利用するメリットは、一般に公開されていない非公開求人の紹介を受けられることです。 転職エージェントの中には、自社サイトや転職サイトなどに掲載していない「非公開求人」と呼ばれる求人が数多く存在します。非公開求人には、大企業や有名企業の情報、公開求人より条件の良い情報が含まれているも多く、転職に成功する可能性が広がります。  

3 弁護士としてのキャリアプランも相談できる

弁護士としてのキャリアプランを相談することができるのも、転職エージェントを利用するメリットのひとつです。 「弁護士として長く働き続けられる職場とは」「専門分野を伸ばすには」など、弁護士としての今後のキャリアについても担当のコンサルタントに相談してみてください。自分の目指す方向性が決まらないと悩んでいるなら、コンサルタントの意見を聞いてみるものひとつの手でしょう。  

4 法律事務所や企業の内部情報が分かる

転職エージェントを利用するメリットとして、応募先の法律事務所や企業の内部情報を持っていることも挙げられます。転職を成功させるためには、応募先の情報を詳しく知っておく必要がありますが、どうしても、個人でできる情報収集には限界があるでしょう。転職エージェントは、企業との信頼関係が厚く、企業の内情まで熟知しているため、個人では知りえない詳細な情報にもとづいて相性を判断したり、面接のポイントを指導したりしてくれます。

5 年収や勤務条件の交渉を代行してくれる

転職エージェントを利用するメリットとして、本人からは話しづらい年収や勤務条件の交渉も代行してくれます。年収や勤務条件は働く上で重要なポイントであるにも関わらず、何となく言い出しにくいものです。転職エージェントに希望を伝え、企業と交渉してもらうことで、納得できる待遇を引き出すことができるでしょう。  

転職エージェントの利用に向いている弁護士の特徴とは?

転職エージェントの力を借りれば、より良い条件や環境の転職先が見つかる可能性も高くなります。以下の条件に該当する方は、特に転職エージェントを利用した転職活動がおすすめです。  

1 弁護士資格保持者・司法修習生などの実務未経験者

転職エージェントの利用に向いている弁護士は弁護士資格保持者・司法修習生などの実務未経験者です。 転職市場では、原則として即戦力となる経験者のニーズが高いため、弁護士資格を持ちながら別の仕事をしている方や、司法試験合格後に修習を受けている司法修習生など実務未経験者は戦略的な活動を行う必要があります。

2 大手法律事務所でキャリアアップしたい方

大手法律事務所でキャリアアップを望む弁護士にも転職エージェントの利用をおすすめします。大手法律事務所は、就職希望者が多く採用の競争率が高い案件です。大手弁護士事務所と太いパイプがあり、内情や求める人材像などを深く知っている転職エージェントなら、書類選考や面接の通過率アップが期待できます。  

3 企業や組織に転職したい弁護士

法律事務所から企業や組織に転職を考えている弁護士も転職エージェントの利用が向いています。 法律事務所以外の企業や組織、いわゆるインハウスロイヤーと呼ばれる弁護士の求人は、企業との関係性が深い転職エージェントの得意とするところです。法律事務所とは少し異なる転職のコツ、面接のポイントなども、しっかり教授してくれます。  

4 年収アップを目指している方

転職して年収アップを目指す弁護士も転職エージェントの利用が向いています。 収入アップを目的に転職する弁護士は多くいますが、自分から交渉するのはなかなか難しいものです。転職エージェントなら、年収交渉もコンサルタントに任せることができます。

弁護士への転職を目指すならタイグロン パートナーズ

弁護士の勤務先は、弁護士法人や法律事務所だけでなく、一般企業にも選択肢が広がりつつあります。別の仕事から弁護士への転職を目指す方、弁護士としてさらなる活躍の場を求める方にとっては、これまでにないキャリアを実現できるチャンスでもあるでしょう。 タイグロン パートナーズでは、プロフェッショナル人材に特化したトップレベルの人材紹介サービスを行っています。 弁護士として転職を検討している方や、優秀な弁護士を採用したい企業担当者の方は、タイグロン パートナーズの無料問い合わせからご連絡ください。 転職をお考えの方へ

この記事の監修

小口 敏樹

Oguchi Toshiki


【担当職域】 ・CxO・経営人材 ・社外役員 ・IR ・投資銀行 【経歴】 法政大学法学部卒業、マギル大学大学院経営学修士(MBA)。日興證券(現SMBC日興証券)入社。7年間の欧州駐在を含む機関投資家向け日本株式営業に従事。その後、日興ソロモン・スミス・バーニー(現シティグループ)、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、バークレイズ、三井住友信託銀行、マッコーリー・キャピタル等、大手グローバル金融機関にてIRサポート業務に携わる。IRアドバイザリー業務を行うTOGコンサルティングの代表取締役を兼務。英語堪能(TOEICスコア955、英検1級)。 【自己紹介】 ビジネスにおいて、常に「Respect」と「Trust」を意識し業務を遂行しております。日・米・欧・アジアパシフィック各地域の大手投資銀行において構築した広範なネットワークが、私の最大のアセットです。約20年間従事した、コーポレートアクセス(証券会社における事業会社に対するIRアドバイザリー業務)での経験を最大限に活用いたします。採用サイドの企業様と候補者様、双方にご満足いただける、CxOや社外役員(取締役・監査役)、コーポレート部門のプロフェッショナル人材のサーチを行います。  

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