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【例文付き】金融業界の志望動機はどう書く?分野別の書き方とNG例

  金融業界の給与水準の高さやその後のキャリアアップの可能性に魅力を感じて、転職を検討する方も多いと思います。金融業界は専門性の高い業界というイメージを持たれることも多いものの、同業他社からの転職だけではなく、他業界からの転職も可能です。ただし、転職活動で志望動機を作成する際は、前職で培った経験をどのように活かせるのかについて深堀りし、伝え方を工夫することが大切です。 本記事では、金融業界の志望動機の書き方を解説します。転職活動の準備でぜひ参考にしてみてください。  

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<目次> 1.金融業界の志望動機に書くべき内容 2.金融業界の志望動機の書き方(分野別) 3.金融業界の志望動機のNG例 4.志望動機の例文 5.金融業界への転職はキャリアアドバイザーのサポートがあると安心    

1.金融業界の志望動機に書くべき内容

転職活動において金融業界の志望動機を作成する際は、以下の内容を含めることがポイントです。初めに、採用担当者が志望動機の中でも重視する項目をご紹介します。  

①金融業界を志望する理由

金融業界を目指したい志望理由の深堀りが重要です。金融業界には幅広い業種や企業があるため、徹底的に業界研究をしましょう。また、企業研究も詳細に行い、数ある企業の中で志望先を選んだ理由を具体的に説明できるようにしましょう。そうすることで、他の候補者と差別化を図ることができます。  

②採用側の気持ちに立って志望動機を作成する

金融業界未経験の場合、企業側が見ている点は、自分を採用すると企業にどのようなメリットがあるかです。企業側へアピールする点はできるだけ具体的な実例を挙げて説明することが大切です。志望動機の文章に自身の経歴や前職での実績をわかりやすく盛り込み、候補者としての魅力を伝えましょう。  

③これまでの経験・知識・資格

前職で身につけた経験・知識・スキルがあれば、具体的に記載します。どの部署でどの業務を担当していたか、何年間所属したかなどの情報を盛り込むと良いでしょう。さらに、資格があれば記載してください。    

2.金融業界の志望動機の書き方(分野別)

金融業界の企業は、銀行・証券・保険などの種類に分けられます。分野別の志望動機の書き方を確認してみましょう。  

■銀行(都銀・地銀・信託)

銀行では、主に預金・融資・為替などの業務を担っています。銀行業界にはさまざまな種類の銀行がありますが、大きく「都市銀行」「地方銀行」「信託銀行」の3種類に分けられます。共通する業務内容も多いものの、種類によって志望理由の効果的な書き方に違いがあるので、押さえておきましょう。  

<都市銀行>

主に大都市に本店を構え、全国的に支店網を展開している銀行のことを指します。日本では、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行が都市銀行とされています。広域的な営業基盤を持ち、大企業との取引が多いのが特徴です。また全国規模での業務展開を行っています。都市銀行(メガバンク)は大規模で幅広いサービスを提供できる点が強みです。日本経済を担う大手企業を顧客に持ち、グローバル市場での金融取引にも携わるという業務内容を踏まえて志望動機を作成しましょう。  

地方銀行

地方銀行は、主に特定の地域に本店を構え、その地域を中心に営業活動を行う普通銀行のことを指します。地方銀行は、地域経済に密着し、地元の個人や中小企業、地方公共団体などを主な顧客としています。地方銀行は、全国地方銀行協会に加盟している「第一地方銀行」と、第二地方銀行協会に加盟している「第二地方銀行」に分類されます。第一地方銀行は、歴史が長く、地域における主要な金融機関としての役割を果たしています。具体的な例として、福岡銀行(福岡県)、北海道銀行(北海道)、静岡銀行(静岡県)などが挙げられます。  

信託銀行

信託銀行は、通常の銀行業務に加えて、信託業務や併営業務を行う銀行のことです。具体的には、以下のような業務を行っています。 ・銀行業務:預金の受け入れ、貸付、為替取引など、一般的な銀行業務を行います。 ・信託業務:個人や企業から預かった財産を管理・運用する業務です。信託財産には、現金だけでなく、不動産や有価証券なども含まれます。 ・併営業務:遺言の保管や執行、企業の株主名簿の管理、不動産の売買仲介などの業務を行います。 ・信託銀行は、これらの多様な業務を通じて、顧客の資産管理や運用をサポートしています。  

■証券会社

証券会社は、株式や債券といった有価証券の売買・取次・引受といった業務を担っています。企業や個人の投資家へ有価証券を売買、取引を仲介して利益を生み出しています。投資商品の特徴やリスクに関する知識が不可欠であるため、転職活動へ向けて勉強する必要があります。異業種からの転職では、前職の業務または個人的な投資の経験を盛り込むと良いでしょう。  

■保険会社

保険会社は、主に保険業務と資産運用などの業務を担っています。大きく「生命保険業界」と「損害保険業界」に分かれるのが特徴です。生命保険会社はケガや病気に備える保険商品を扱い、損害保険会社は事故や災害に備える保険商品を扱います。志望動機を作成する上で、保険の種類ごとの役割や仕組みを理解することが大切です。業界未経験の場合は保険商品の重要性を学んだエピソードに触れると良いでしょう。  

■信販会社・クレジットカード会社

信販会社の主な業務は信用供与で、ローン・保証業務・クレジットカード業務などを担っています。一方、クレジットカード会社はクレジットカード業務のみを担っています。クレジットカード業界を志望する場合、業務範囲の違いを理解しておきましょう。また、業界内には多くの信販会社・クレジットカード会社があるため、志望動機を作成する際は各社の商品の特徴を捉えた回答が求められます。  

■リース会社

リース会社では、企業の業務に必要な機器・設備などを長期間にわたり貸し出す業務を担っています。顧客となる企業は毎月リース料金を支払うことで、初期費用を抑えて高額な機器・設備を利用することが可能です。BtoBのサービスであるため、異業種からの転職でも法人営業経験があればアピールポイントとなります。志望動機では、志望企業のリース商品の特徴や注力している分野などに触れて差別化を図りましょう。  

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3.金融業界の志望動機のNG例

転職活動で金融業界の志望動機を作成する際、以下のアピール方法は好ましくありません。ここでは、志望動機で注意すべきNG例をご紹介します。  

①待遇の良さばかりを強調する

年収などの金銭面、福利厚生などの待遇面の魅力を強調した志望動機はNGです。面接官から見て「待遇に関心があり、仕事内容には興味がない」という印象を受けるおそれがあります。さらには「より良い待遇の企業や職種に転職する可能性が高いのではないか」という懸念にもつながりかねません。志望動機では待遇よりも業界・企業・業務に対する熱意をアピールしましょう。  

②金融業界でなくても実現できることを書く

金融業界でなければならない理由が希薄で、抽象的すぎる志望動機では採用されにくいため注意が必要です。よくある例として「経済発展に貢献したい」というフレーズが挙げられます。経済発展への貢献は製造業や流通業といった他の業界でも通用するため、説得力に欠けてしまいます。お金そのものを取り扱う金融業界の業務と結びつけ、金融業界でなければ達成できない内容を検討しましょう。  

③他の企業でも実現できることを書く

志望動機を作成する際は、金融業界の数ある企業の中でも、なぜその企業を選んだかを明確にできなければ採用されにくいのが注意点です。企業選びでは複数社の経営理念・事業内容・特徴などを比較検討し、特に魅力を感じた部分やきっかけを自分自身の言葉で伝えることが大事だといえます。    

4.志望動機の例文

例文1:都市銀行の志望動機

私は貴行の豊富な支店網を活かし、多くの経営者の方々に対して長期的なサポートを提供する仕事に携わりたいと考え、今回応募いたしました。これまで私はM&Aの仲介営業として、さまざまな経営者の方々と関係を築いてきました。おかげさまで売上額を〇年間で〇%拡大するという実績を積むことはできましたが、その一方で、経営者の方々との関わりが一時的になってしまうことに物足りなさを感じていました。多くの経営者の方々と接して、クライアントが抱える課題や事業への情熱を理解するにつれ、私がより持続的な形でサポートすることができれば、経営者の方々の力になれると確信しました。私のこれまでの経験を生かし、貴行での業務を通じて、お客様の経営の安定や成長を支援する役割を担うパートナーとしての役割を果たしたいと強く思っています。

例文2:証券会社の志望動機

私が貴社を志望する理由は、IT業界で培ったスキルを活かして貴社の「〇〇アプリ」のような画期的なサービスの創出に貢献したいためです。私自身、新卒の頃から始めた投資によって、人生が豊かになる喜びを日々実感しております。そのため、FXの魅力を若い世代に広めた「〇〇アプリ」には、身近なSNSを利用して投資のハードルを下げた点に感銘を受けました。近年は金融業界においてもフィンテックの重要性が増して、前職で取得した資格「〇〇」の活用場面がさらに広がっています。〇〇エンジニアとして〇年間開発に携わったスキルを活かして、貴社の「〇〇アプリ」のような若い世代に親しまれる投資サービスを支える一員となりたいと考えております。

例文3:リース会社の志望動機

私は〇〇業界の若手事業者にチャレンジの機会を与える貴社のリース商品に魅力を感じ、前職で培ったサポート能力で開業する人の夢を支えたいと考え、貴社を志望いたしました。前職の〇〇メーカーではカスタマーサポート部に所属し、お客様の現場に機器を導入する業務を担当しました。〇年間で〇〇軒以上の店舗の開業を支援することで、出店の夢を実現する手段としてリースサービスに興味を持ちました。なかでも貴社が〇〇業界向けに展開する「〇〇パッケージ」は、〇〇業界で新規開業する若手事業者ならではの悩みに寄り添った設計に深く共感いたしました。前職で培ったお客様目線の提案力を活かし、貴社のサポート部門の即戦力として貢献したいと考えております。    

5.金融業界への転職はキャリアアドバイザーのサポートがあると安心

ここまで、金融業界への転職を検討する方へ向けて、志望動機の書き方やポイントを解説しました。金融業界の書類選考や面接では、説得力のある志望動機の作成に悩む方が少なくありません。転職の採用選考では入社後の即戦力としての活躍が評価の対象となるため、業界を知る専門家からアドバイスや添削を受けながら対策すると安心です。 金融業界への転職は、タイグロンパートナーズにお任せください。業界を熟知したコンサルタントの精鋭集団が、ハイクラス人材の転職をサポートいたします。金融業界の専門的なネットワークを有するコンサルが、優良企業のハイクラス求人をご紹介します。転職を検討されている方は、まずはお気軽に無料のキャリア相談にお申し込みください。  

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この記事の監修

信藤 啓吾

Keigo Shindo


【担当職域】 ・投資銀行 ・PEファンド ・不動産 ・VC 【経歴】 麗澤大学外国語学部卒業、Salem State Universityカウンセリング心理学修士。外資系大手人材サーチファームであるロバートウォルターズで金融マーケット専門のリクルーティングに従事後、2007年、当社の前身である英国アカマイフィナンシャルマーケッツ日本支社の立ち上げに参画。以来、投資銀行、不動産ファンド、PEファンド、そして、一般事業会社のM&A・戦略企画部門、ファンド投資先CFO、コンサルティング会社ファイナンシャルアドバイザリー等のポジションへの転職を数多く支援。産業カウンセラー。英語堪能。 【自己紹介】 これまで一貫して金融業界への転職をご支援しています。その間に蓄積されたクライアント企業様に関する情報と人脈で、候補者様の面接準備から入社前交渉までサポート。特に外資系投資銀行、不動産ファンドとの繋がりは深く、Managing Director・部門長クラスとのリレーションを活用したご紹介が可能です。若手から中堅、シニア層まで、全て年代の候補者様をご支援しています。 一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメード型コンサルティングを心掛けておりますので、今すぐ転職したい方はもちろん、中長期的なキャリアを見据えて情報収集したい方や「すぐの転職は考えていないけれど一度相談してみたい」という方も大歓迎です。  

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