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注目すべきDX領域とは?各DX領域解説とDX人材に求められる役割、スキル、転職する方法

  DXとは、「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略称です。企業の業務効率や競争力向上などを目指し、デジタル技術やツールなどを活用する取り組みを指します。また、企業が取り組むDX推進における各領域のことを「DX領域」とここでは呼びます。 この記事では、注目すべきDX領域に関する基礎知識や企業にもたらされるメリット、DX領域に関わる仕事で求められるスキル、転職の方法などをご紹介します。DX関連職種への転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。  

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<目次> 1.注目のDX領域とは? 2.DX推進に取り組むことでもたらされる企業メリット 3.DX人材に必要なスキル 4.DX領域に関わるポジションに転職する方法 5.DX領域ポジションへの転職は転職エージェントを活用しましょう

 

1.注目のDX領域とは?

◆ビジネストランスフォーメーション領域

ビジネストランスフォーメーション(Business Transformation、BX)は、デジタル技術の活用によりビジネスの効率化を図ることです。事業そのものが大きく変化するわけではなく、新たな手法を採用することで課題を解決します。例えば、製造や物流などの現場において、ロボティクス技術やAIなどを利用し、業務の無人化が行われるケースがあります。商品のピックアップがスムーズになり、より早く顧客へ届けるといった改善も可能です。  

◆デジタルエコノミー領域

デジタルエコノミーとは、デジタルテクノロジーによって成立している経済活動のことです。インターネットの普及やICT(情報通信技術)の発展などにより、あらゆる分野でデジタルテクノロジーが経済活動に影響を与えてきました。従来では見られなかったビジネスモデルの誕生にも関わっています。例えば、インターネットを通じて提供者と購入者が場所や物を貸し借りする「シェアリングエコノミー」などが代表的です。  

◆カスタマーエンゲージメント領域

カスタマーエンゲージメント(Customer Engagement)は、企業と顧客との関係の深さを表すものです。カスタマーエンゲージメントの領域では、顧客との関係性の深化のためにデジタル技術を駆使します。デジタルツールやビッグデータなどを活用して、よりパーソナライズされたアプローチを実現します。例えば、SNS上の消費者行動を分析してリピートにつなげたり、潜在顧客の獲得に成功したりといった施策も可能です。  

◆カスタマーサポート領域

カスタマーサポートの領域では、より幅広いニーズに応えられるような仕組みの導入が進んでいます。例えば、スマートフォンを利用して好きな時間帯に問い合わせをしたい顧客の需要に対応し、AI搭載のチャットボットを導入するケースがあります。簡単な内容にはチャットボットが対応し、複雑な内容には人間が対応することが可能です。  

◆カスタマーエクスペリエンス(CX)領域

顧客行動し、マーケティングを強化することで製品やサービスの売上を向上させるために、カスタマーエクスペリエンス(CX)領域でもDXが注目されています。AIや各種ツールの活用により、市場分析や広告宣伝などを効率化できることが特徴です。収集したデータの分析によって改善を繰り返し、顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)の向上を目指します。  

◆フューチャーオブワーク領域

フューチャーオブワーク(Future of Work)とは、テクノロジーの活用により人間中心の働き方を叶える考え方を指します。人手不足による問題を解消するためにツールやシステムなどを導入して自動化し、業務効率化を目指します。また、旧来の働き方を変革するのもフューチャーオブワーク領域の特徴です。例えば、これまでオフィスでの就業が中心だったところを、クラウドサービスなどの導入でリモートワーク可能にし、柔軟な働き方を実現します。  

◆バックオフィス領域

経理・人事・法務・総務などのバックオフィスの領域でも、DXによって業務変革が推進されています。デジタル化によるメリットの一つが人為的なミスの削減です。RPA(Robotic Process Automation)の導入で、これまで人の手で行っていた作業を自動化することができます。ヒューマンエラーのリスクを回避できるのはもちろん、従業員の負担軽減につながります。また、出社せずに業務をこなせるシステムを取り入れることでテレワークの導入も進めることができ、組織全体の働き方を変化させることが可能です。  

◆セールス領域

営業活動のDXによって、営業プロセスのデジタル化を進めることができます。見込み顧客の発掘や提案、契約など、幅広い業務の効率化が可能です。CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援システム)などに関連した施策が多く見られます。      

2.DX推進に取り組むことでもたらされる企業メリット

企業がDXを推進すると、競争力強化、顧客満足度向上、生産性向上など、様々な効果を得ることができます。以下では、その具体的なメリットについてご紹介します。  

【競争力の強化・新規事業・未来の価値創造】

DXで膨大なデータの収集・分析・活用が実現すると、競争優位性の確立につなげることができます。例えば、商品開発において消費者の行動データを詳細に分析し、既存のアセット(テクノロジー・製品・サービス)とデータマーケティングを組み合わせて活用することで、潜在的なニーズに対し、新たな製品・サービスを生み出し、新規事業や新たなビジネスモデルを創出することにも役立つでしょう。  

顧客満足度の向上】

カスタマーサポートやセールス、マーケティングなど、さまざまな領域のDXを進めることで、顧客満足度を高めることも期待できます。顧客の求める情報をスムーズに提供する、よりニーズを満たせる製品やサービスを開発するといったように、多彩な角度から顧客の満足度を高める施策を実施できます。  

【マーケティング業務への応用】

購買データ分析やMA(マーケティングオートメーション)の導入など、DXによってより効果的なマーケティングを行うこともできるようになります。数ある商品・サービスの中から顧客に選ばれるようなプロモーションを実現可能です。  

【業務効率化】

従来は手作業で行っていた業務をデジタル化することで、人的ミスを減らすことにつなげられます。DXを進める中で現状の業務フローにおける課題点を可視化し、業務プロセスを改善することも可能です。 自動化によって効率的に業務を進められることはもちろん、必要な人員を最小限に抑えられるのもメリットです。人件費などのコスト削減につながります。 また、人の手による作業ではどうしても個々のスキルで作業品質に差がついてしまうことがあります。機械化によって品質を一定に保ちやすくなるのも魅力といえます。  

【生産性向上による働き方改革の推進】

社員の働き方を大きく変えるためにもDXは不可欠といえます。例えば、長時間労働に悩む企業であれば、自動化の可能なツールを導入することで生産性を向上させ、働き方の改善にもつながります。クラウド上でデータを一括管理するようになれば、場所を問わずに働ける環境も構築可能です。      

3.DX人材に必要なスキル

DX推進に欠かせない存在が、専門知識・スキルを持つDX人材です。テクノロジーに精通していることはもちろん、経営戦略の面にも知見を持つ人材が求められます。以下では、DX人材に必要とされる主なスキルをご紹介します。  

デジタル/ITスキル

必須といえるのが、AIやIoTなどのデジタル/IT関連全般についての知識や技術です。基本を押さえられているだけではなく、実際の業務プロセスで活用できる応用力も必要とされます。 また、デジタル/ITスキルは一度身につけて終わりではありません。最新技術に対応できるよう、自主的にトレンドを把握して知識を得る姿勢も求められるでしょう。  

プロジェクトマネジメントスキル

DX人材は、企業のDX戦略立案や経営課題の解決などに携わります。社内に新しいソリューションを導入することで経営にどのような影響が出るかビジョンを描き、適切な戦略を策定していく能力が重要とされます。 また、DX推進は全社を挙げたプロジェクトになるケースも珍しくありません。プロジェクト遂行のためにチームマネジメントのスキルも必要になるでしょう。  

経営戦略、事業戦略の策定や実施

DX人材には、企業のビジョンや経営方針を理解し、それを実現するための戦略を立案・実施する力が求められます。市場動向や競合分析を踏まえた戦略の策定はもちろん、デジタル技術を活用してどのように新たなビジネス価値を創出するのかを具体的に描ける能力も必要です。 また、策定した戦略を実施するためには、社内のさまざまな部門と連携し、必要なリソースを的確に配分していく推進力が不可欠となります。施策の実行状況をモニタリングし、戦略の軌道修正を柔軟に行うことで、迅速かつ効果的なDX推進を可能にします。      

4.DX領域に関わるポジションに転職する方法

企業によっては自社内の人材育成によってDX人材を確保することがあります。ただし、専門的なスキルを持つ人材を一から育てるのは難しいため、中途採用によって人材獲得を目指すことも少なくありません。 これからDX領域に関わる仕事を目指したい場合、DX人材を募集する企業への転職を選ぶのも一つの方法です。以下では、DX関連の仕事に転職する際のポイントを解説します。  

<DX推進を行う会社への転職>

DX推進に必要な人材を募集している企業へ転職する方法があります。企業によっては、DX関連の業務が未経験であっても、条件に合致すれば採用されるケースがあります。 転職の際は、システム開発などの経験があると強みになります。前職の経験を洗い出し、自分のスキルがDX推進にどのように活かせるかを考えましょう。  

<IT知識やスキルの習得>

デジタル領域の専門家として、プログラミングなどのIT知識・スキルの習得は必須です。自主学習を行うほか、研修やセミナーなどに参加して専門知識を身につける努力を続けましょう。 また、「DX検定」「デジタルトランスフォーメーション検定」「+DX認定資格」といった、DX推進に関連する資格取得も視野に入れてみましょう。DXの進め方や業務上必要な知識などが身についていることを証明できます。  

<既存ビジネスの理解>

DX推進の目的は、単に最新技術を導入することではなく、既存ビジネスを理解した上で業務効率化や価値創出を図ることにあります。そのため、転職活動では自分が希望する企業の事業内容やビジネスモデル、抱えている経営課題を事前に深く理解しておくことが重要です。 また、自身のこれまでの業務経験が応募先企業の事業にどのように貢献できるかを明確に伝えることで、採用担当者にDX推進を支える即戦力としてのアピールができます。DX人材として転職を成功させるためには、ITスキルと同時に、既存ビジネスへの深い理解や洞察力も強く求められることを意識しましょう。  

5.DX領域ポジションへの転職は転職エージェントを活用しましょう

DX領域の種類や拡大するメリット、DX人材に求められるスキルなどをご紹介しました。DX領域に携わるDX人材の需要は高く、今後ますますの活躍が期待されています。転職を成功させるためには、ITスキルやプロジェクトマネジメントスキルなど、業務において必要なスキルを磨くことが大切です。 また、転職を成功させるためには転職エージェントを利用することもおすすめです。DX関連職種へ転職希望の場合は、自分だけでは気づけない強み・ポテンシャルの明確化や、自分だけでは見つけられない求人紹介などを支援できるタイグロンパートナーズへご相談ください。業界知見・人脈・経験が豊富なコンサルタントが、中長期的なキャリア相談から面接対策・入社後フォローまで伴走します。      

この記事の監修

眞知田 晃平

Machida Kohei


【担当領域】 ・コンサルティングファーム ・SIer ・ポストコンサル 【経歴】 中央大学理工学部卒業。大手SIerでインフラSEとして、サーバー、ネットワーク、IT資産管理、セキュリティパッケージ等の導入支援において、上流から下流まで、大小問わず様々なプロジェクトに従事。 その後、スタートアップ企業のNo.2として事業運営に参画し、売上管理、社内システム、マーケティング、デザイナーや物流管理に従事。 人材コンサルタントにキャリアチェンジ後は、ハイクラス層の人材をターゲットとしながら、特にIT/セキュリティ/コンサル領域でのご支援実績多数。 【自己紹介】 SIer従事経験を活かした「候補者様のご経験の理解」、「中長期的なキャリアを考えたご提案」を強みにしております。 最近は、スマートファクトリーにおけるIoT/OT、新規事業開発における最先端技術、体制や方針の見直しなど、テック・ガバナンスを含むDX/セキュリティ領域でのご支援に注力しております。 上記以外にも、IT業界での経験を土台にした「戦略・業務フェーズ」へのキャリアアップ等もご支援もさせていただいております。今回の転職に限らず、中長期的な観点でも、ぜひフラットにお話の機会をいただけますと幸いです。  

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