CxO・経営人材をお探しの方(エグゼクティブサーチご紹介) 採用企業の方(お問い合わせフォーム) (無料)転職希望・キャリア相談の方【1分】

JP

/ EN

hamburger-icon
閉じる
menu-icon
MENU

DXエンジニアとは?基礎知識や求められるスキル、転職方法を解説

  近年は多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に取り組んでいます。そこで活躍している職種の一つが「DXエンジニア」です。DX推進プロジェクトをサポートするDXエンジニアは人材不足の傾向にあり、転職市場において需要の高い状況が続いています。 前職で培ったIT技術のスキルや知見を生かして働きたい方は、注目されているDXエンジニアへの転職を視野に入れてはいかがでしょうか。この記事では、DXエンジニアへのキャリアアップ転職を実現する方法を解説します。  

業界に詳しいコンサルタントに無料相談 >

<目次> 1.DXエンジニアの仕事内容 2.DXエンジニアが求められる背景 3.DXエンジニアに求められるスキルや資格 4.DXエンジニアに転職する方法 5.DXエンジニアになるには転職支援サービスを有効活用しましょう

1.DXエンジニアの仕事内容

始めに、DXエンジニアの仕事内容について解説します。DXエンジニアを目指す方は、転職活動へ向けて職種の概要を理解しておきましょう。  

◆ DXエンジニアとは

「DXエンジニア」とは、企業のDX推進プロジェクトに技術的な立場から参画するエンジニア全般を指します。 そもそもDXとは「Digital Transformation」の略称です。データやデジタル技術を活用することで新たな価値を創出し、人々の生活をより良くすることを意味します。企業は先進的なデジタル技術を駆使して新しい製品・サービスを開発したり、新たなビジネスモデルを構築したりすることで、変革に取り組む必要があります。これによりカスタマーエクスペリエンス(CX:顧客体験)が向上し、これまでにない価値の創出によりビジネスシーンで競争上の優位性を確立することが可能です。 こうしたDX推進プロジェクトにおいて、DXエンジニアは先進的なデジタル技術のスキルや知見を生かして、企業の課題を解決するためのシステム開発の場面で活躍しています。具体的には、AI・ビッグデータ・クラウドをはじめとしたさまざまな領域の専門家として、システム開発に携わります。  

◆ DXエンジニアの仕事内容

DXの戦略立案

DXエンジニアのポジションによっては、クライアントのDX実現へ向けて、ビジネス戦略立案の段階から参画する場合があります。その際は、顧客の課題解決のために必要なDX戦略を技術的な観点から提案し、システムを設計する役割を担います。顧客の要望やシステム開発の予算などに応じて戦略を立案することが重要です。  

DX実現のためのシステム要件定義・開発

クライアントのDXを実現するためのシステム構築に向け、要件定義・設計・開発・コーディング・テスト・実装などの開発全般の仕事を担います。顧客のDX戦略に合わせて、デジタルシステムやインフラなどの課題解決に貢献するシステムを構築していきます。DXに必要なシステムを実装する重要な仕事です。  

システムの運用と保守管理

クライアント企業に導入したシステムの運用と保守管理もDXエンジニアの仕事の一つです。システムが問題なく動作するよう保守管理を行い、必要に応じてシステムに改修を加えます。クライアント企業のビジネススタイルの変化に対応し、システムの運用・保守を行います。  

◆ DXエンジニアの種類

プロジェクトマネージャー

クライアント企業のDX推進プロジェクトやデジタルビジネスの実現を主導するリーダーです。DX推進プロジェクトにおける全体の責任(品質、コスト、日程)を負う重要な役割だといえるでしょう。そのため、システムエンジニアとしての技術力はもちろん、DXに関する最先端の知見や、チームマネジメントスキル・プロジェクトマネジメントスキル・マーケティングスキルなどの高度な能力が求められます。  

アーキテクト(テックリード、エンジニアリングマネージャー)

クライアント企業の課題を解決するシステムを設計するエンジニアです。DX推進へ向けて必要なデジタル技術を見極め、システムの要件定義から設計まで担います。その際は、顧客の経営戦略および事業戦略を踏まえた実装を設計が求められるため、システム開発のスキルに加えて経営的な視点に立って提案できる能力が重視されます。  

AIエンジニア

AI(人工知能)の専門知識を有するエンジニアです。DX推進プロジェクトにおいて、AIやビッグデータなどの先端技術を活用してクライアント企業の課題を特定するとともに、解決へ導く提案を行います。データ分析のスキルのほか、顧客のビジネスや業界に関する専門知識が求められます。  

プログラマ・エンジニア

クライアント企業のDX推進に必要なシステムを開発するエンジニアです。アーキテクトによって設計されたシステムを構築します。一般的なIT業界のプログラマ・エンジニアと仕事内容や働き方に大きな違いはないものの、DX推進プロジェクトでは幅広い業界・業種のシステムを扱う可能性があります。  

◆ DXエンジニアの年収相場

独立行政法人情報処理推進機構が公表する「IT人材白書2020」には、DXエンジニアを含む先端IT従事者の年収の分布が掲載されています。先端IT従事者の年収で最も割合が多いのは「1000万円~1500万円未満」の15.2%です。次いで「600万円~700万円未満」の13.6%、「700万円~800万円未満」および「800万円~900万円未満」の10.8%という分布となっています。DXエンジニアは平均年収の高い職種だといえるでしょう。  

【出典】「IT人材白書2020」(独立行政法人情報処理推進機構)

 

◆ DXエンジニアの将来性

DXエンジニア、特に上流にあたるプロジェクトマネージャーやアーキテクトは将来性のある職種であり、AIに代替される可能性は考えにくいとされています。そもそもAIが得意とするのは、膨大なデータを迅速に検索してより良いと判断される答えを探し出す作業です。それに対して、DXの分野では新たな価値を創出する業務が重要で、最終的な判断は人間が行う必要があります。AIで完全に代替するのは難しい職種だと考えられています。      

2.DXエンジニアが求められる背景

近年はビジネス環境の変化を受け、DX推進の取り組みが重視され、DXエンジニアの活躍の場面が多くなっています。続いて、DXエンジニアが求められる背景をご紹介します。  

●企業のDX推進

ビジネスシーンではデジタル化やニーズの多様化といった変化にともない、多くの企業がDXによる競争力強化への取り組みが進んでいます。将来的に懸念されている「2025年の崖」の問題へ対応するためにも、DX化が不可欠だといえるでしょう。 経済産業省は、国内企業のDXの必要性を説くにあたり「2025年の崖」の問題を提起しました。現状、多くの企業では複雑化・ブラックボックス化した古い既存システム(=レガシーシステム)の運用で多くの負担が生じており、2025年以降は年間最大12兆円の経済損失が懸念されています。DX化によりシステムを刷新することで、維持管理費の負担を改善し、かつ最先端のデジタル技術でビジネスに新たな価値を創出できるようになります。   【参考】「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」(デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会)  

●IT人材の不足

社会でデジタル化のニーズが高まる一方で、IT業界では慢性的な人手不足の傾向が続いています。こうしたエンジニア不足を背景に、転職市場におけるDXエンジニアは需要が高く、好待遇でのキャリアアップ転職が期待できる状況です。多くの企業がDX人材の育成や確保に注力し、積極的な採用に取り組んでいます。

3.DXエンジニアに求められるスキルや資格

DXエンジニアを目指す方は、以下のスキルや経験があると転職活動を有利に進めやすくなります。キャリアアップ転職に挑戦する際は、自分に必要なスキルや資格を確認してみましょう。  

DXエンジニアに求められるスキル

・ITスキル

DXエンジニアに基本的に求められるスキルです。どの種類のDXエンジニアを目指す場合でも、プログラミングなどの基本のITスキルは必須となります。ただ、DX推進プロジェクトにおけるシステム開発では、ITスキルだけでなく、経営的な視点を求められる場面が少なくありません。  

・データ活用のスキル

DXエンジニアの中でもAIエンジニアなどの職種では、データ分析やデータ活用に関連する専門知識が必要となります。また、経営的な視点から分析を求められるので、クライアント企業の事業の仕組みや業界について深く理解していることも大切です。  

・マネジメントスキル

DX推進プロジェクトの進行に関わる場合、スケジュール管理などプロジェクトマネジメントの基本的なスキルや、メンバーをまとめあげるコミュニケーション能力が求められます。複数人のエンジニアで連携しながらチームを運営するための能力が不可欠です。  

DXエンジニアとしての技術力を示せる主な資格

<クラウド系資格>

・AWS認定資格 AWS(Amazon Web Services)に関する知識を証明するAmazon社公認の資格です。基礎レベルの「Foundational」、AWS経験2年以上レベルの「Professional」、プロフェッショナルレベルの「Associate」、高度なアドバイザーレベルの「Specialty」などにランク分けされています。 ・Google Cloud認定資格 Google社が提供するクラウドサービス「Google Cloud」に関する知識を証明する資格です。基礎レベルの「基礎的な認定資格」、クラウド経験者レベルの「アソシエイト認定資格」、高度なレベルの「プロフェッショナル認定資格」などにランク分けされています。   ・Microsoft Azure認定資格 「Microsoft Azure(アジュール)」に関する知識を証明する、Microsoft社の資格です。サービスの機能やツールについての知識を求められるほか、受験ではソフトウェア開発・データベース・インフラストラクチャといった領域のスキルや経験が求められます。  

<サービス系資格>

・SAP認定資格 SAPが提供するシステムやソリューションを活用するスキルを証明する、SAP社の公式資格です。資格は、基礎知識を証明する「アソシエイト」、専門的な経験や知識を持つエキスパートレベルの「プロフェッショナル」、特定分野に特化した「スペシャリスト」に分類されています。企業の基幹業務システムの導入や運用を担当する際に、重要な資格となります。   ・Salesforce認定資格 CRM(顧客関係管理)分野における世界的なクラウドサービスであるSalesforceのスキルを証明する資格です。Salesforce社が提供する認定資格は、基礎知識を問う「アドミニストレーター」、開発やカスタマイズを担当する「デベロッパー」、コンサルティングや高度な設計スキルが求められる「アーキテクト」、マーケティングや営業プロセスに特化した専門的な知識を示す「コンサルタント」など多岐に渡ります。DX推進において顧客体験を向上させるCRM導入プロジェクトに携わる際に有利な資格です。

<開発スキル系資格>

・Python3エンジニア認定基礎試験 プログラミング言語「Python」を用いて開発するエンジニアとしての知識を証明する資格です。試験ではPythonの文法の基礎や、制御構造ツール、データ構造などの分野から出題されます。   ・スクラムアライアンス認定スクラムマスター スクラムマスターに求められる知識を証明する資格です。システム開発の手法の一つである「アジャイル開発」において、進行役に必要なスキルを身につけていることをアピールできます。      

4.DXエンジニアに転職する方法

最後に、DXエンジニアに転職する方法を解説します。DXエンジニア職へのキャリアアップ転職を目指すなら、以下のキャリアパスを参考にしてみてください。  

ITの知識と経験の習得

DXエンジニアとして活躍するためには、ITの高度な知識と経験が必須です。前提としてIT業界で実務経験を積むとともに、目指すキャリアに応じて認定試験の受験を検討すると良いでしょう。資格を取得すると専門知識やスキルを客観的に証明でき、転職活動で役立てられます。  

SIerへの就職

IT未経験の方は、まずSIerへ就職してプログラマやエンジニアとして実務経験を積む必要があります。一定の経験を積んだ上でさらに専門性を高め、DXエンジニアとしての昇格やキャリアアップ転職を検討しましょう。  

DXエンジニアが働いている企業の求人への応募

転職活動では、DXエンジニアが活躍している企業の求人へ応募し、DXプロジェクトに関わるポジションへの採用を目指します。その際は、前職で携わったDXプロジェクトの内容や、システム開発経験などを整理してまとめておくと良いでしょう。自身のスキルや実績を示すために、ポートフォリオを作成しておくのがおすすめです。また、DXエンジニア職に特化したキャリアコンサルタントによる転職相談を利用すると、IT業界に詳しい専門家から転職を有利に進めるためのアドバイスを受けられます。

 

5.DXエンジニアになるには転職支援サービスを有効活用しましょう

ここまで、DXエンジニアに関する基礎知識から、転職活動でDXエンジニアを目指す方法まで解説しました。DXエンジニアは転職市場で需要が高く、好待遇での転職が期待できる職種です。転職活動を成功へ導くためにも、業界に詳しい専門家から支援を受けられる転職サービスをおすすめします。タイグロンパートナーズでは、DXエンジニアへのキャリアアップ転職を手厚くサポートいたします。エンジニアとしてDX領域での活躍を目指す方は、ぜひタイグロンパートナーズにご相談ください。  


この記事の監修

眞知田 晃平

Machida Kohei


【担当領域】 ・コンサルティングファーム ・SIer ・ポストコンサル 【経歴】 中央大学理工学部卒業。大手SIerでインフラSEとして、サーバー、ネットワーク、IT資産管理、セキュリティパッケージ等の導入支援において、上流から下流まで、大小問わず様々なプロジェクトに従事。 その後、スタートアップ企業のNo.2として事業運営に参画し、売上管理、社内システム、マーケティング、デザイナーや物流管理に従事。 人材コンサルタントにキャリアチェンジ後は、ハイクラス層の人材をターゲットとしながら、特にIT/セキュリティ/コンサル領域でのご支援実績多数。 【自己紹介】 SIer従事経験を活かした「候補者様のご経験の理解」、「中長期的なキャリアを考えたご提案」を強みにしております。 最近は、スマートファクトリーにおけるIoT/OT、新規事業開発における最先端技術、体制や方針の見直しなど、テック・ガバナンスを含むDX/セキュリティ領域でのご支援に注力しております。 上記以外にも、IT業界での経験を土台にした「戦略・業務フェーズ」へのキャリアアップ等もご支援もさせていただいております。今回の転職に限らず、中長期的な観点でも、ぜひフラットにお話の機会をいただけますと幸いです。  

LinkedIn

インタビュー記事

Case

転職成功事例